ツバメの巣の選び方
ツバメの巣は単価が高いだけでなく、本物と偽物の区別も付きにくいです。そのため、一部の国外洗燕業者は価格競争に勝つため、またはより高い利益をあげるために、不当な手段を使ってツバメの巣を販売しています。一般に偽物を見分けるためには4つの方法があります:
一、漂白:
ツバメの巣は天然モノですので、たとえば白燕などは、全体がすべて真っ白というのはあり得ません。それぞれのツバメの巣は多かれ少なかれ色の違いがあります。
また、燕の卵がふ化するときに、卵が踏みつけられてしまうことがたまにあります。その場合、卵の中身が流れ出て酸化したあと、ツバメの巣に斑点が現れることがあります。こうした現象は、食用への影響はまったくありませんが、消費者によっては、色は白ければ白いほど良いという誤ったイメージを持たれている場合もあるかもしれません。
そして、業者の中には、消費者の心理に乗じて、発ガン性のある過酸化水素(通称オキシドール)を使って漂白する者もいます。この方法を使えば、どのツバメの巣の色もすべて同じになり、斑点も見えなくなるほか、取り除くことができなかった小さな毛なども漂白され、肉眼では識別できなくなりますが、健康にはなんらかの害があるでしょう。
ツバメの巣は完全に乾燥されると何もにおいがありませんが、水分を含むと自然なかび臭さと、わずかな卵のにおいがします。しかし、漂白されたツバメの巣は天然モノのにおいが全く失われます。
二、のりを塗る:
- ツバメの巣は、タンパク質が豊富に含まれる唾液を棒状に積み重ねて作られており、巣が完成するまでには約二ヶ月半もの時間がかかります。その間、羽毛や雑物が混じったりすることはまぬがれません。
- 洗燕作業のあと、巣の表面がでこぼこでになったり隙間ができたりします。一部の業者は海草や魚骨粉或いはその他の物を使ってのり状にした物をツバメの巣の表面に塗り、見た目を平らにしています。
- しかし、ツバメの巣の値段は重さで計られるため、のりが厚ければ厚いほど、実際のツバメの巣の量が少なくなり、業者の利益も高くなります。

三、三、余分な水分の添加:
- 運送の途中で押しつぶされて砕けるのを防ぎ、原型をとどめておくためには適量の水分を吹き付けておく必要がありますが、水分の量は洗燕業者によって違います。
- 外国業者の中には、水分を多く含んだツバメの巣を低価格で売り出している者もいますが、実際に水分を含んだ部分を差し引くと、それほど安いとは言えません。これらの表面は、無色無臭のヘアクリームのような物が塗られています。
- それが固まると、ツバメの巣の表面は十分に乾燥しているような手触りになりますが、実際には中の水分が密封状態になっているだけです。この種のツバメの巣によって、業者は暴利を得ることができるのです。
四、樹脂を混ぜ合わせる:
- 最近、タイやベトナムから輸入された瓶詰めのツバメの巣や水戻しされた半製品を多く見かけます。新聞広告や直販方式によって低価格で販売されていますが、その原料は、タイやベトナムなどで低価格で発売されている食用樹脂の可能性が高いです。
- 本来、乾燥したツバメの巣は、水に戻すと6~7倍にふくれ上がります。一斤(600グラム)の場合、毎日茶碗一杯を飲んだとしても約3ヶ月分あります。もしツバメの巣にのりを塗ったり、余分な水分を加えたりしていれば、食用にできる量は大幅に少なくなります。
- ですので、ツバメの巣を購入する場合、単純に価格のみで比べるのではなく、漂白されていないか、のりや水分の量はどうかなど比較する必要があります。一番良いのは、信頼のおけるお店で購入することでしょう。
